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マツダCX-5が5年ぶりにフルモデルチェンジを果たした。2012年にデビューした初代モデルは、SKYACTIV技術と魂動デザインを採用した、マツダの新世代商品群第1弾として登場し、これまでに世界約120カ国で140万台以上を販売するヒット作となった。
今回ロサンゼルス・オートショーでワールドプレミアとなったニューCX-5は、成功作の2代目として、再びユーザーに選ばれるモデルとなるため、マツダの技術とデザインの全てが投入され、磨き上げられたという。果たして開発陣はどんな思いを持ってこのミッドサイズSUVを開発したのか。主査の児玉眞也氏とチーフデザイナーの諌山慎一氏に、ロサンゼルスでインタビューすることができた。
主査の児玉眞也氏は、新型CX-5について次のように語ってくれた。
編集部:「新型は大ヒットモデルの2代目ですが、児玉さんは主査としてどんなクルマに仕上げたいと考えていたのでしょうか?」
児玉眞也:「大きく2つあります。ひとつは2012年から買って頂いたお客様の成長に合わせてCX-5も進化したものにするというもの。もうひとつはビジネス的に成功した初代の勢いを継続するというものです。キーワードとしては"走る喜びの深化"を目指しました。ドライバーの走る喜びだけを高めるのではなく、全ての乗員が走る喜びを感じられるクルマにする。そこにチャレンジしました。」
編:「初代モデルから大きく変わった点はどこでしょうか?」
児玉:「静粛性、特にロードノイズですね。そこはかなりテコ入れしました。新型では大きくジャンプアップしています。基本品質を高めなければ、ずっと選び続けられるプレミアムな存在にはなれません。新型CX-5では、とにかく徹底的に実際の使用状況で良さが感じられることを目指しました。従来モデルと比較すると全てが1クラス、2クラス進化しています。」
編:「ホイールベースが初代と同じですが、プラットフォームはキャリーオーバーと考えて良いのでしょうか?」
児玉:「キャリーオーバーと言えばそうですが、部品レベルでは、ほぼ全て新しくなっています。トレッドも広がっていますし、鋼板の厚さも変わっています。フェイスリフトではできないレベルで進化しています。また、エンジン制御もソフトを徹底的に見直して、より静かに、より低燃費になっています。」
編:「ターゲットカスタマーにはどんな人達を想定していますか?」
児玉:「40代の子育て世代ですが、チャレンジ精神を持った、精神的にも肉体的にも若い人に向けて、こちらから能動的に表現しました。CX-9からスタートしたのですが、今回CX-5の開発にあたり、基本的な質感に関して10のタスクを設定しました。例えばドアが閉まる音、特にリアドアの音をしっかり作り込んでいます。ドアを開けた時のピラー形状にも気を配りました。このあたりは、長く乗れば乗るほど、手になじむ感覚に繋がると考えています。」
編:「新型の走りはどのように進化したのでしょうか?」
児玉:「一言で言うと"すっきり"です。軽いだけではなく、手応えとのバランスが取れている感じを目指しました。Gベクタリング・コントロールの効果も大きく、無駄な修正操舵が大幅に減っています。直進安定性が抜群に高いので、長距離移動時の疲労度が格段に違います。ベンチマークはありません。マツダらしい走りを目指しました。マツダが持っている技術を全て盛り込み、いいクルマになっていると自負しています。」
編:「読者へメッセージをお願いします。」
児玉:「先入観なしに乗ってみてください。マツダらしい乗り味、全てが調律された乗り味を感じて頂けると思います。そして開発陣全員が同じ方向を向いて開発した事を理解して頂けると思います。」
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【PR】LAオートショーでマツダ新型 CX-5を発表、開発者に話しを聞いた! originally appeared on Autoblog Japan on Mon, 28 Nov 2016 03:00:00 EST. Please see our terms for use of feeds.
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